
地元は延岡。延岡に帰ってくるたびに、自然と足が向く店、辛麺屋 桝元 。
部活帰りに食べていた味です。当時は大食いだったので、辛麺+ライスを食べていた記憶がある。
あの頃からは値段も知名度も上がったなぁと思う。。。笑
普通のローカル飯がいつの間にか関東のその辺にも進出しており、びっくり。もう少しでチキン南蛮レベルです。
にんにくの香り、真っ赤なスープ、そしてこんにゃく麺。
こんにゃく麺と言いつつ、厳密にはそば粉と小麦粉で作られた、あのモチモチの麺。

もともとこの味を生み出したのは、1980年代。
延岡で「桝元」という小料理屋をやっていた原田夫妻が、川崎でハマっていた「元祖ニュータンタンメン」をヒントにして、韓国冷麺風のこんにゃく麺と甘口醤油を合わせた裏メニューとして生まれたらしい。
今では、それが定着してお店になりました!
ちなみに、ニュータンタンメンはラーメンのような普通の麺。これがこんにゃく麺になるだけで、こんなにも味が変わるのですね…
辛麺のレパートリーは豊富。やはりノーマル辛麺だけど、白い辛麺とみそ辛麺もおすすめ。

辛麺だけに辛さが選べる。辛さの苦手な自分はいつも1~3辛くらいだったけど、今回は5辛。25辛がMaxで、裏メニューでは実は100辛があると聞くがどんなもんだ。。。
辛さは確かにある。でも、痛い辛さではない。他の辛い料理とは違うなぁと思います。柔らかい辛さ。
にんにくと卵のまろみが辛さを包み込んで、唐辛子の香りがスッと鼻に抜ける。
辛いの苦手なはずなんだけどなあ。。。
ちなみにメニューは以下。なんこつも名物です。

実は、もうひとつの“本家”がある。
最近になって知ったことがある。
この桝元の辛麺、実は歴史の中で分岐していた。
原田夫妻が開発した辛麺が裏メニューとして人気が出て、辛麺専門店になった後に桝元が成長。しかし2002年、経営危機などもあり、別会社に譲渡され、全国展開していく“チェーンの桝元”が生まれた。
チェーン桝元は隠れた成長企業。今や50店舗を超えるらしい。。川崎ラゾーナにもあるし。桝元の辛麺の袋麺は600円もして、宮崎県民がお土産でよく買っているので相当儲かっているのだろうw 袋麺なのに結構本格的。
一方、原田さん一家は延岡の本店だけは手放さず、その味を“家族として”守り続けた。
その後、娘さんが「辛麺本舗 さやか」として独立。
今や辛麺本舗 さやかは全国テレビでも取り上げられ、結構並ぶみたい。
このさやかには行ったことないので、一度行ってみたい!
桝元が“いまの辛麺の完成形”だとしたら、さやかは“はじまりの味”を知る場所なのか?
ちなみに、原田夫婦の桝元 本店には行ったことあるのだけど、自分はチェーン桝元も当時行った本店もどっちも好き。(本店は深夜の飲みの後に行ったので、味を楽しめなかった。。)
歴史を知っていけば美味しいだけでなく、楽しめそう。
さやかも発送しているみたい!
辛さ初心者でも3辛くらいなら行けます。5辛が“気持ちいい汗”のギリライン!
麺はこんにゃく麺(実際はそば粉+小麦)で。これが辛麺のアイデンティティ。
にんにく量は注文時に選べるよ!にんにくがうまい...