
沖縄に住んでいると、沖縄料理は家庭で食べることが多くて、なかなか沖縄料理屋に足を運ぶ機会がなかったりするのですが、県外から友達が来たときにはぜひ行ってみたいというお店がいくつかあります。そんな中で気になっていたのが、ここ「うりずん」。
ここは、なんと創業1972年!そうです。沖縄が本土復帰した際にオープンしたお店なのです。今回、県外から知人が来るということで予約して行ってきました!私たちは18:00頃予約していったのですが、19:00頃にはもう満席でした。行く際は予約必須ですね。
店内はこんな感じ。

実家に帰ってきたような安心感でほっとする感じ。
うりずんの魅力は沖縄のほぼ全酒造の泡盛が飲めることと、なんといっても30年ものなど熟成期間の長い古酒が味わえること。これ、なかなか味わえる場所って少ないんですよ!
創業者である先代の土屋さんが、米軍から流れてきたウィスキーなどの洋酒のウィスキーが出て泡盛の人気が弱まっていく中、「泡盛は沖縄が誇る文化だ」と県内全メーカーの泡盛を取りそろえてオープンしたお店がここうりずんなのです。
店内にもこんな感じでたくさんの泡盛が飾られていて、今では手に入らないものや、1本100万以上の値が付くものまであるそう。

もちろん、うりずんでの楽しみは泡盛だけではありません。沖縄料理がこれまた美味しい!
うりずんのメニューは沖縄の家庭料理から琉球王朝時代の宮廷料理までめちゃくちゃ豊富。
ここまで揃えているお店も珍しいです。

そんな中でも個人的に外せないと思ったのはこちら。

まずは、ドゥル天。「ドゥルワカシー」という田芋を使った琉球料理に衣をつけてあげた田芋のコロッケみたいな感じ。なんとこのドゥル天、うりずんが発祥だそうで、これは食べなきゃということでいただきました!外はカリカリ、中はホクホクで田芋の甘味としいたけや豚肉の旨味が効いていて美味しかったです!
こちらは、県産豚のソーキの塩焼き。ソーキはあばら部分のお肉です。塩加減が絶妙でビールに合う!

こちらは宮廷料理の一つであるセーファン。
ごはんの上にしいたけやニンジンなどの具材を乗せてかつお出汁をかけたものです。お茶漬け的な感じですね。琉球王朝時代は宴の締めに出されていたものなので、ぜひ最後の締めにどうぞ♪

ちなみに、うりずんでは料理やドリンクがやちむんや琉球グラスで提供されます。至る所で沖縄の文化が感じられ、おもてなしの心が伝わってきて素敵!
ビールも琉球グラスで楽しめて涼しげ♪

そんな感じで酒盛りを楽しんでいると、突如三味線を弾きながらおじーが登場。

プロの方が弾き語りに来たのかと思ったら、どうやらただの常連さんらしい。こういういちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟という意味の沖縄の方言)的な雰囲気、沖縄ならではでいいなと思いながら、素敵な歌声とともにお酒が進みました。
うりずんは全体的に料理全体のクオリティが高くて、店内も趣があり大満足でした!なんといっても創業者である土屋さんの沖縄に対する想いが至るところに感じられる素敵なお店でした。沖縄に来た際にはぜひおすすめしたいお店の一つです。