
春の横浜で、水上からゆっくりお花見はいかが?
横浜の桜の名所「大岡川の桜」といっても、そもそも横浜に桜を愛でるために来る人は少ないでしょう。 でも、この「お花見クルーズ」は、大岡川の桜並木を愛でるだけでなく、みなとみらいの風景も楽しめる、しかもオープンエアの船だから360度の景色!
船の名は「ベネチア号」。ゴンドラみたいな外観の船に椅子が並んでる小さなお船です。
乗船は、京急線の日ノ出町駅から歩いて1分の日ノ出桟橋から。桜木町駅からも歩いて10分程度。ここで乗船料を払い、ライフジャケットを付けて、好きな場所に座ったら出航です。(現金のみなので気を付けて)
船はまず大岡川を南へ。西区から南区方面へのんびり優雅な時間スタート。咲いている木々のそばを通る時は、皆が写真を撮りやすいようにゆっくりと進みます。両岸を見上げると、川沿いを歩く人がたくさんこちらに手を振ってくれます。

船長さんは横浜活性化のために活動されている方なので、桜の品種や咲き方の特徴だけでなく、川の両サイドの建物や歴史についての詳しいお話も聞くことができ、横浜博士になった気分。
35人乗りの小型船、幅も狭く屋根もないから、低い橋の下も狭い所もスイスイ進みます。橋の裏側は、作られたときの歴史がわかり興味深いです。

南太田駅付近で船はUターンし、反対側の桜の下も楽しめます。 船は出航した桟橋を超えると、見えてくるのは野毛の都橋商店街です。小さなお店がいくつも弧を描くように並び、せり出している様子から「ハーモニカ横丁」と呼ばれています。
2020年に移転してきた横浜市庁舎の前を通り、湾を出るとみなとみらいです。ランドマークタワー、インターコンチネンタルホテル、大観覧車といった近代的建物と歴史的建物とを交互に見れる、これぞ横浜。
桜木町駅からワールドポーターズまでを結ぶロープウェイ「横浜エアキャビン」を下から見上げ、楽しそうにデートするカップルたちを水上から眺めながら、船はまたUターンし、桟橋へ戻ります。

以前、NHKがトンネルやお堂など、音の響きがユニークな場所を「日本エコー遺産」と認定してアカペラで響歌を楽しむという企画をしていたのですが、ベネチア号でくぐる橋の下もエコー遺産に認定されてます。「ヤッホー」って叫んでみては?

屋根がないので、その日のお天気に左右されます。お天気によっては、風対策にあたたかいマフラーを持って行ったら安心。でも、屋根がないからこそ、桜の枝のすぐそばまで近づいてもらえる贅沢も。
のんびりと横浜の景色を楽しみながら、横浜の歴史や桜のウンチクも語れるようになる楽しい40分の大岡川さくらクルーズ、おすすめです。
